主なアプローチ

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主なアプローチ

ゲシュタルト療法とは

ゲシュタルト療法は、1950年代にアメリカの精神科医フリッツ・パールズ、ローラ・パールズ、ポール・グッドマンによって提唱された心理療法です。現象学や実存主義といった哲学をベースに、「今ここ」で起きていることに意識を向けることを大切にしています。

日々の生活や幼い頃の経験の中で、私たちは無意識のうちに自分の欲求を抑えたり、本当の気持ちに気づけなくなってしまうことがあります。

ゲシュタルト療法では、思考よりも「今、体がどう感じているか」に注目します。“こうあるべき”という考えから離れて、心と身体が本当に求めているものに気づいていくプロセスです。

こうした“気づき”は、自分の人生を自分の手で創っていくための力になります。過去のパターンではなく、「今の自分が本当に選びたい生き方」を見つけていくことができるのです。

ゲシュタルト療法は、とてもシンプルに「命を生きること」に立ち返る体験です。ファシリテーターはそのプロセスをそっとサポートしていきます。

プロセス表現アートセラピーとは

プロセス表現アートセラピーは、カール・ロジャースの娘、ナタリー・ロジャースが提唱した療法で、パーソナルセンタード(来談者中心)をベースにしています。

絵を描いたり、コラージュ(貼り絵)、体を動かしたり、文章を書いたり、楽器を演奏したり、粘土を使ったりと、今感じていることを自由に表現していきます。ここで大切なのは、作品の上手・下手や意味を分析することではありません。

例えば、好きな色のクレヨンで線を描いたり、気になる写真を切り貼りしたり、思いのままに体を動かしたり、声を出してみたり、手の感覚で粘土を形作ったり。こうした表現を通して、子どもの頃に遊んでいたような自由な気持ちで、自分の内側を感じていきます。

表現することで、思考の枠を越えて潜在意識が開き、本当の自分からのメッセージが現れます。これは言葉では表せない「今の自分の感覚そのもの」で、嘘のない真実です。

自分の感覚を形にすることで、心がほぐれ癒され、新しい気づきが生まれます。人は本来、自己回復力を持っています。頭の中でぐるぐる考えるよりも、五感を使って自然にその力を引き出し、自分らしい姿へと歩んできます。

非二元(ノンデュアル)とは

非二元(ノンデュアル)は、インド哲学や東洋の教えをもとにした「すべてはひとつ(ワンネス)」という気づきのあり方です。仏陀の悟りや道(タオ)の考え方も含まれています。

私たちは普段、物事を「良い・悪い」と判断し、思考の中で未来を心配したり、過去にとらわれたりしています。そして、その思考が苦しみを生み出しています。

非二元では、「個人としての自分」という感覚から離れ、自分は自然や宇宙、愛といった“大いなるもの”の一部であり、本質そのものであると気づくことを「目覚め」と呼びます。

目覚めた視点から、自分自身を満たし、愛することで、未来の現実も変わっていきます。
「今ここ」に意識を向けて生きることが、自分らしい人生を創造する力になります。 非二元の理解は、言葉だけでは伝えきれず、体験や自己探求を通して深まっていくものです。
興味のある方は、ぜひご自身のペースで感じてみてください。