本当は怖かったし緊張していたんだな~

こんにちは。私のブログのようこそ。
長~い間、ブログを書いていませんでした💦 気が付けばすでに11月💦
この前まで暑かったのに、一気に寒さを感じる季節になりました。


先日、ファシリテーターの仕事で熱海に行ってきました。
熱海は自宅からかなり遠いので、今回は一泊することに。
リトリートのWSだけあって、宿泊場所が山間の静かなところにあり、ゆったりと自然を感じて過ごすことができるところでした。

彼が病気になってからは宿泊はやめていたのですが、今回は宿泊をしてのんびり過ごさせてもらいました。
熱海の古びた温泉に入って、翌朝は瞑想をして、そしてお庭で山を見ながらコーヒーを飲んで、ゆったり過ごす時間。
そんな時間を過ごしていると、身体の中が緩んでいくのを感じます。
そして、その緩み具合で日頃どれだけ緊張していたのかを実感しました。
彼の闘病を支えながら、彼の苦痛の表情を見ながら暮らしている生活はやっぱり緊張していたようです。
彼も痛みと闘いながら頑張っていますが、それを見ている私も神経を尖らせて、何かを押しとどめるように
していたようで、それに気づくと身体の芯が緩んだのと同時に涙が溢れてきました。
知らず知らずの内に押し込めていた緊張と恐れが沸き上がります。

ワークの開始時間になり、参加者全員と私でサークルを作っているのですが、
その場になってもまだ涙が溢れて止まりません。
参加者の皆さんが私に優しくタッチをして、私の『今』起きていることをサポートしてくれます。

その感覚を十分に感じ、そのエネルギーが自然のまま出ていくのを許していくと、
大きな波が去った後のように涙が止まり、その後、私の感覚に変化が起こりました。
それは、彼の「死」を受け入れるスペースが広がった感じがしたのです。


彼の死が迫り、彼の命が終わっていくのは自然の流れであり、肉体が終わり、大地や海に還っていく
自然のプロセスでしかないことが感じられて、彼の死を今までよりも受け入れるスペースが広がったように感じたのです。
今までは病で衰弱し変化していく先に辿り着く「死」への恐怖が強くて、身体が抵抗していたのだと思います。
それが、そのことに気づき、自分を受け入れた時に新たなスペースが生まれたのです。
その体験で、私はとても楽になったし自然と共にいられている感じがしました。生も死も…。
また、一つ彼の死を受け入れる準備ができてきたようです。


感情が沸き起こったときは、思考で整理して止めるのではなく、
今、身体の中で起こっている感情を受け入れ、そのまま身体を通して表現していくことで変化が起こります。
それがプロセスです。
それが自分が楽になっていく方法です。

今沸き起こっている感情は必要で起きています。
そのエネルギーを身体の中に押しとどめるから、現状が変わらないし辛さを引きずるのです。
感情を抑圧せず、思考で片付けず、身体を通して表現してあげることで必ず変化が起こります。
自分に優しく、正直に、そのままを見てみてくださいね。
それが、あなたのプロセスを進めてくれますよ。

私が彼の『死』を受け入れるプロセスを体験しているように…。





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この記事を書いた人

ゲシュタルトワークショップや表現アートセラピーを使っったワークショップを開催。心理学と非二元の真理を使いながら『毎日を安心して暮らしていく自分を創る』をテーマに活動している。
ゲシュタルト療法においては、現在は日本ゲシュタルト療法学会の理事として、ファシリテーター育成委員と研修委員を務める。

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