たった一度のセッションからの変化に感動

こんにちは。
いつもブログを読んで頂きありがとうございます。

先日セッション参加者さんから、嬉しいレターを頂いたのでその事を書きたいと思います。

その参加者さん、お泊りでリトリートを兼ねてワークを受けたいとのご要望でした。
彼女は初めてお申込くださった方で、以前私のワークに参加くださった方から私の話を聞いて、
ご興味を持って下さったんです。 有難いです(*^^*)

初めてお会いする時って、いつでもドキドキします。期待と不安…。
心のどこかでは、いい時間を過ごして頂けるといいなーって、頑張ってみたり。

彼女をバス停にお出迎え。
「こんにちは~、始めまして」と、ご挨拶。 かわいらしいお嬢さん。

車での道中や、途中で海に出て自然の風を感じてお話しする事で、心をほぐしてもらったり、
そして、自宅のアトリエでゆっくりお話をしたりして、彼女のペースに合わせて無理をしないように
私の感覚と勘を使って、進めていきます。
私は「今、この方にとって何が必要なのだろうか…」と、それを感じ取りながら、
その人が安心してご自分を出せるようサポートしていきます。

お話を伺うと、彼女は今まで自分の意見よりも、お母さまや周りの方の意見を大切にして、
どうすれば周りの方から良く思われるかを考えて行動していたと云います。
人の顔色を見て行動するケースは、よくある事です。
でも、それが自分自身が分からなくなるほど、周りに気を取られてしまうと
自分で選択した人生を送れなくなりますよね。 
実際、そのような方も多いと思います。良い子を演じている人であれば尚更…。

彼女もお話の中で、「自分が無いんです」って教えてくださいました。
人に合わせていくことで、自分は何が好きで、何が嫌いで、何が楽しくて、何が嫌なのかが、感じ取れなくなっていたのです。
当たり前ですよね。 
自分を感じたら辛くなるから、感じなくして、人の好みに合わせてきたのですから…。
それが彼女の自分を守る方法だったのです。

そして、残念な事にその大好きだったお母さまがお亡くなりになられて、
また、その後も大切な方とお別れする悲しみに合われて、ご自分の居場所がなくなっている状態でした。

そんな彼女のお話や思いを聴き、少しずつ彼女が安心してこの場に居られるようにしていきます。
身体の中に溜まっていた思いを言葉にするだけで、自分を抑圧して頑張ってきたことを感じ始め、
そのご自分の感情を緩めてあげることで、本来の自分の力を取り戻し始めます。

 

そして、彼女と一緒に一つワークをします。
コラージュのタイトルは『私の好きなもの』

コラージュって自分が表現されるんですよね。
そこには彼女の繊細さや彼女らしい拘りが十分に表現されていて、素敵な世界が出来上がっています。
私もコラージュを造りました。表現が全く異なります。 

それを見て彼女は、人は全く違う考えや価値観や好みを持っている事を受け取り、
そして、『自分』と云う輪郭があることをはっきり感じ取ってくださいました。
これは、思考で理解する以上に体感覚と視覚から理解するので、自分の腑に落ちてきます。

今回のワークはそこまでで十分だと私は思っていました。
あまり深堀をしなくても、これから時間を掛けて熟成していくだろうと、彼女の力を信じていました。

後日、彼女からレターを頂きました。
そこには、彼女の大きな気づきと前進した言葉が綴られていました。

『私は過去の出来事、過去に好きだったもの、過去を大切にし過ぎていたと気がつきました。
「今」の自分を大切にしようと思いました。
私もまずは、自分の今の気持ちを大切にして、これから自分がどうしたいのか、どう生きたいのか、
考えていこうと思います。
過去に私が好きだったものを手放して、今自分が好きなものを取り入れていきたいと思います。
和美さんのリトリートは優しい後押しをくれる機会でした。
私のように、今の自分を見失っている方は他にもいると思います。
そのような方が少しでも楽になって次のステージへ行ければいいなと思います。』
 と。


嬉しい言葉でした。
過去の思い出に縛られるのではなく、「今」に生きようとしている事。
自分で自分を大切にして、自分の足で生きていこうと前を向いた彼女の言葉は
正直、一回のセッションでここまで進むとは思ってもみませんでした。

それが、ご本人が素直になって「もっと楽に生きていきたい」と心から願うと、
こんなに大きな気づきな起こり、プロセスが進むんだなーった感動した次第です。

私がセッションで大切にすることは、その人のありのままを一緒に見ていくこと。
そして、コントロールせず、起こっている事を大切にすること。
その人そのものを信頼し続ける事なのです。


きっと、これは何かを教えられたり、アドバイスを受けるよりも
自分に繋がり自己信頼を取り戻すことだと思います。
アドバイスやコントロールは不要なのです。その人のそのままを受容して、私もそのままでいる事。
そうすることで、その方の世界は自然と変化していきます。

私のセッションはそんな出会いを大切にしながら、自分を投げ出して一緒にいることを
しているように思います。



また、そんな風に皆さんとも出会いたいと思います。
長文を読んで下さりありがとうございました。


※今回のレターの紹介はクライエントさんの許可を頂いて、書かせて頂きました。





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この記事を書いた人

ゲシュタルトワークショップや表現アートセラピーを使っったワークショップを開催。心理学と非二元の真理を使いながら『毎日を安心して暮らしていく自分を創る』をテーマに活動している。
ゲシュタルト療法においては、現在は日本ゲシュタルト療法学会の理事として、ファシリテーター育成委員と研修委員を務める。

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